DQXと温故知新2020年03月01日 00:30

生き馬の目は抜かれ、死に馬は野ざらしのドラクエ10ブログ界。
公式にブログ替わりの「冒険日誌」という機能があるというのに
計画性もなくブログデビューするアストルティア人は後を絶たない。

そして今日ここにも一人、
小太りのおっさんがドラクエ10ブログを旗揚げしたのであった。
そこに続く道は希望か、はたまた絶望か。


アストルティアという世界でしがない冒険者をやっております、コレゾーです。
ドラクエ10という沢山のユーザーを持つエンターテインメントを通じながら
社会人としての成長と進歩を目指し、人格形成を成していく。
そんな内容のブログにしていきたいと思いますので応援よろしくお願いいたします。

記念すべき第一回のテーマとしては
「温故知新」
これについて綴っていきたいと思います。

初代ドラゴンクエストが1986年に発売されてから既に34年。
これまでドラゴンクエストシリーズはロールプレイングゲームというジャンルの中で
「エンカウント式コマンド選択型」というシステムを採用し続けています。
これは扱えるデータが少なかった当時において
ロールプレイングゲームの楽しさを存分に引き出す事に成功し、
日本ではドラクエ=ロールプレイングゲームの金字塔と一般人に認識されるまでに人気となり、今までその地位を築いてきました。

しかし近年、技術の進歩により一度に大量のデータを扱えるようになり
海外を中心にロールプレイングゲームは
敵と出会って戦うときに戦闘画面に切り替わるのではなく
リアルタイムに斬ったり張ったりシームレスにゲームが進行するのが主流となりました。
果たしてエンカウント式コマンド選択型RPGは世の潮流に流されてしまうのでしょうか?
そしてなぜドラゴンクエストシリーズは
頑なにこのシステムにこだわり続けているのでしょうか?

我々は熟考した結果、同じ【遊び】の分野において
奇しくもたった1年違いの1985年に基準が完成して全国に広がっていった
「パチスロ業界」からその答えを求める事に致しました(※1)。

そして、かつてパチスロを製造するメーカーの一つに
限界まで「温故知新」を追求したところがあった事を突き止めたのです。
そのメーカーの名は「テクノコーシン」
前身は「興進産業」で、後の「ラスター」です。
時は2000年。サミーの獣王がアシストタイム(※2)というシステムを引っさげて登場して以来、
業界は爆裂AT機が主流の時代へと突入していきました。
しかしテクノコーシン社はこの爆裂AT時代真っ只中において、「シングルボーナス集中」という1990年代前半に流行したシステムを、
枯れた技術のアンデッド思考でわざわざ復活させて爆裂出玉を演出した「ダブルインパクト(2001年)」「極(2001?~2002?)」を発表(※3)。
そんな世間の流れと真逆に突き進む硬派な姿勢が多分話題を呼んで、きっと一躍局地的に有名になったのです。

ダブルインパクト

極 KIWAME

そしてこの頃どういう訳か、
まさかの超大型版権である「ガンダム」
この訳の解んない台ばかり発売しているマイナーメーカーのテクノコーシン社が扱って発売するというとんでもないニュースが発表されたのです(※4)。

当時のパチンコ・パチスロ業界はまだまだダーティーなイメージが強く残っており、他社からの版権物の参入は慎重でした。
タイアップ物も少なからずありましたがシリーズが終了し、続編の期待が薄いものが殆どを占めていました。
そんなところにガンダムというまだまだ元気な大型版権の業界参入。
ターゲット世代がまさに働き遊び盛りの20代後半~40代というパチスロを遊ぶ層とガッチリ噛み合う、無難に作っておけば成功が約束された黄金版権をテクノコーシン社はどう料理したのか?!


そう!
いつもの集中機でした!
しかし、結果は発売するまでわからないもの。
どうなったのでしょうか?
コケたに決まってるだろバカヤロー!

もうね、テクノコーシンに任せたバンダイの担当は酒に酔ってたとしか思えない。
「ニュータイプと集中って似とりますわなあ!ガッハッハ!」
とかなんとかいって。
あぶねーぞそれ!もっと業界調べろー!
その選択一つで多分今後1兆くらいは経済効果違ってたぞー!!

打ち手はガンダムという待ちに待った大型版権で躍動感ある演出を期待したんだろうけど残酷なことにパチスロでのファーストガンダムはこの集中機だからね。
細かいシステムの話は最後に記述するどうでもいい注釈(※5)でまとめるけど、集中ってツボにハマれば異様に出るけど基本当たらんのですわ。
しかも一発抽選だから演出なんて死ぬの(※6)。
更に言えば、そんなものに無理やり連荘性も少し盛り込んでたりするから通常時は地獄。
ミリオンゴッドのように演出が静かであって(ユーザーにそういうシステムの台という事を知ってもらった上で)初めて通用するゲーム性だったのにガンダムのっけちゃダメだよ。
ガンダムの頭にハイビスカスを乗っけただけのランプでチカチカ光らす方が良かったまである(あるか?)。
結果、それでも大型版権を見込んで果敢に導入したホールではザクやズゴックに蹂躙され続けるガンダム「OUT」を打ち抜き続ける駄目ロボの音が虚しく響き渡り、程なくしてシマには閑古鳥が鳴いた。
パチスロ台というのは発売後評判が良かったりするとお店の方でもそれは伝わって一気に注文が入って増台なんてケースがあったりするもので、
みなし機問題以前のこの頃・ガンダムという大型版権でそういう需要も見込まれやすいタイミングだったと思うのだが、こういう台の評価なんでその需要も無し(※7)。


慌てて反省して色んな所をマシにして(リプレイがハロだよ!演出がマシになったよ!)社名もラスターに変えて出したツインビッグシステムの「ガンダム」は全く話題にならず消え、


テクノコーシン・ラスターから離れて業界でも大手の山佐にバトンタッチした続編は、
テクノガンダム(笑)の影を吹き飛ばすかのような丁寧な作りでユーザーからは比較的高評価を得られていたものの、
発売時期が5号機初期の混迷期にあって大ヒットというわけにはいかず、
そして近年に至るまで「ガンダムタイアップのパチスロに当たりなし」という呪いのような風潮を業界に蔓延させてしまうのであった。

えーーと、何の話だったっけ?
え? 温故知新?
あー。
…うーん。

まぁ、あれやわ。
古いもんでもええもんは残るやろうし、そういう場合ってファッションみたいにまわりまわってまた大ヒットとかしたりするんちゃう?
ドラクエのシステムはそのレベルにあるものなんとちゃうか。
いや、わからんけど取り合えずテクノコーシンの集中よりかはマシやと思うで(ニコリ)。


【とどのつまり】 (↓クリックorタップでめくれます↓)
王道は奇をてらわなくてよし
 




~~オマケ・どうでもいい注釈~~

※1 奇しくもたった1年違いの1985年に基準…「パチスロ業界」
・スロットマシンという遊びが日本で生まれたのは1960年代だが、パチスロに全国統一認定基準が定められたのは1985年とのこと。wiki調べ。


※2 アシストタイム
・通称AT。機種によっては時速5千枚(等価交換で10万円)と謳われるような短時間での爆発的な出玉演出を描き、業界を震撼させた。
テクノコーシンの集中も凄かったんだけど、正直普通の人はこれで十分っていうかこれでも相当頭イカれてたと思う。


※3 「ダブルインパクト(2001年)」「極(2001?~2002?)」を発表
・これらの機種は集中をメインにATやらST(ストックタイム)やら他にも色々小技仕込み技なども搭載していて打ち手には何がなんやらわからんかったという。


※4 マイナーメーカーのテクノコーシン社が扱って発売するというとんでもないニュース
・会社の先輩が興奮しながらガンダムがパチスロになる!って話をしたんだったかな。
当時はパチンコ・パチスロのタイアップといっても続編の見込みが薄い古い版権(ハクション大魔王やら釣りキチ三平やら)中心だったので、比較的自分ら世代での人気版権がパチスロになったら…的な話題は仲間内では鉄板で、
「ドラゴンボールがパチスロになったらATは【カメハメタイム】やなww」
といった馬鹿なことを話していたけれど、ガンダムもそういった話のお題にのぼるような人気のコンテンツだったので衝撃だった。
そして、テクノコーシンに関しては「なにそれ?どこそれ?」と、当然のように殆どの人が知らなくて、一抹の不安を覚えるのだった。

※5 MSガンダムのシステム
パチスロ知ってる人向けに説明します。
集中搭載機っていうけど、まず集中に入らんのですよ。偉い人にはそれがわからんのです。
で、それが連荘することもある? 何を言ってるんだ馬鹿をいえ!
という事でスペックは
             BIG    REG    集中    機械割
設定1 1/431 1/655 1/137   94.0%
設定2 1/431 1/655  1/99   97.0%
設定3 1/420 1/819 1/126  103.0%
設定4 1/400 1/655  1/71  107.0%
設定5 1/381 1/819  1/71  115.0%
設定6 1/298 1/655  1/27  119.0%

こんな感じ。あれ?集中の確率おかしくない?
というわけで同社の集中機「極」の設定1の集中確率を確認すると、
1/3276
しかも集中の出玉性能自体もあまり変わってない。
こうしてみるとガンダム楽勝じゃね?って思うが当然カラクリがあって、
通常時は1でも1/137なんて確率で集中なんか引けません。
どう言うことかというと、まずボーナスを引くとRT状態に移行するんだったかな。
RTっていうのは、主にボーナスフラグをストックして連チャンを演出する事に利用されたりしたんだけど(サイレントストック機)、
この機種の場合RT中は集中抽選をしないという特性を使って、「RT中=通常時で集中無抽選、RT解除時=集中抽選中」という集中抽選中の部分を高確ゾーンとしてニュータイプゾーンと銘打ち無理やりひねり出しやがった。
RT解除は多分一応ゲーム数で管理されてて、設定差がかなりあるんだけど設定1だと0G解除率は21.5パーセント。それ以外でのRT解除Gはほぼ無し(笑)。薄~いところで100G・150G・200Gあたりのところで僅かにチャンスがあるといった感じ。まぁ、次回のボーナスに期待しましょう。
で、めでたくボーナス後に21.5%の抽選を潜り抜けてRT解除されたらやっと集中の抽選を受けられるという感じなんだね。で色々計算していった結果、実際に集中抽選ゾーン(NZ)に当選する確率というのが設定1の場合は…約1200分の1。
ここに至るまで、我々は延々とガンダムがやられたり照準が狂っていると言い訳をするアムロを見続けなければならないのだ(笑)。まぁ、ボッタ店の場合こんな感じなんで当然閑古鳥になった。逆に6は6で特殊な仕様の為に丸わかりの上出すぎてしまうし、ツボはまれば低設定でも烈火のごとく出てしまう。しかも出終わったら即やめしたくなる程拷問のようなゲーム性で6以外ほとんど誰も粘らない(笑)。やっぱり当然閑古鳥になった。


※6 演出なんて死ぬの
・GOOD コインを入れると元気に現金アムロ行きますの声。
 GOOD ホッパーエラー時「ジークジオン」。
 GOOD 迫力ある専用のガンダム筐体。
 GOOD 打ち手にとって甘い。

 BAD リール絵柄が絶望的にダサいとの評価。
 BAD ザクにボコボコにされるアムロ。
 BAD すぐに援護を求めるアムロ。
 BAD 謎の飛んでくるカード、そしてOUT。
 BAD 短い音は録音されているので綺麗なのだが、長い曲は打ち込みによる機種の音源で表現されている上に恐らく同社の極などを流用したハードである為、BIG中の翔べ!ガンダムや集中中の哀・戦士はまるでイオンなどのスーパーで流れているような曲調で盛り上がらない。
 BAD BIG終了時にまさかの誤字「WONDERFULL」(Lが1個多い)
 BAD 店にとって抜けない。


※7 こういう台の評価なんでその需要も無し
・あの時代、カエルがモチーフのシンプルなリーチ目台のニューパルサーが23万台売ってるんですよ!?




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